数年前にミニマリストを名乗りだす人が急増した。その中から発信者も増えてインフルエンサー的な存在も誕生した。そんなミニマリスト界隈だが、少し前から『ミニマリストやめます』宣言が続出している。
いつの時代も子供のおもちゃにはブームがある。そして飽きられ廃れていく。ミニマリストも子供のおもちゃのように廃れていくのだろうか?
私はミニマリスト○○を名乗っていない。ミニマリストに特化した発信者ではない。どこの派閥にも属していないので好き勝手言える。そんな私が【ミニマリストやめます】について語りたい。
まず前提として、
ミニマリストなんて思想の一つに過ぎない。
名乗りたければ勝手に名乗って、飽きたら辞めればいい。
ミニマリストなど神聖な物でも何でもないのだから。
そして肝心のミニマリストを辞めた理由だが調べてみると
- 生活が出来なくなった
- 批判が多い
- 派閥争いが嫌
などが原因のようだ。どれも深刻な問題。
だが、私の見解はミニマリストたちは自分たちで界隈の首を絞めてこうなったと感じます。
生活が出来なくなってしまった
【生活ができなくなった】は誇張表現で正確には【生活が不便になった】と言ったところのようです。
生活が不便になった理由は
- 必要な物を捨ててしまった
- 物が買えなくなった
- 趣味を捨て楽しみがなくなった
などのようです。
必要な物を捨ててしまった
ミニマリストにありがちな【物が少ない=正義】の病に侵されてしまったのでしょうか?それとも、何も考えずにミニマリスト系インフルエンサーを真似たのか?真相は分かりません。
私は【物が少ない=正義】はミニマリストが侵される病だと表現しています。これは決して悪意を持って表現しているワケではありません。
個人的にミニマリズムはダイエットに近いと考えています。
両者に共通しているのは適度に行えば有効であること。そして度が過ぎると害を及ぼすことです。
ミニマリズムも過剰な摂取は毒になる
ダイエットを始めると【細い=正しい】のような幻想に囚われてしまう人が多い。健康のために始めたダイエット。それが行き過ぎると健康被害を及ぼします。
ミニマリストも同じです。【物を捨てる=正しい】に囚われてしまう人が多い。
行き過ぎたミニマリズムは生活に害を及ぼす。
生活改善のために始めたミニマリスト生活。それが行き過ぎて生活が成り立たなくなる事態が発生している。
物が買えなくなった
物が少ない選手権に参加するのがミニマリスト。
上位の席に座るには物を増やすわけにはいきません。例え生活がどれだけ不自由でも耐えるのがミニマリストの美学でしょうか?
冗談です。【物が少ない=正しい】と感じてしまうと、必要だと分かっていても必要品を購入できなくなります。罪悪感が湧くそうです。
こちらは【物が少ない=正義】がさらに加速して、病が末期状態になっています。ダイエットで言うと拒食症です。
趣味の道具を捨て楽しみがなくなった
人生がつまらなくなってしまった
- 物を捨てる
- 物を買わない
趣味の道具も対象にしてしまったようです。
ルームツアーで注目されるには
ミニマリストを名乗るからには部屋を見てほしい。ブログやYouTubeでルームツアーをしたい。
ルームツアーの犠牲
- 釣り道具
- 自転車のパーツ
- ゴルフクラブ
- 洋服
- 漫画本
- などなど
これらが見えたら映えません。
ミニマリストとして注目されるには処分せねばならない。
一流のミニマリストになるには誰もが通る道です。とでも言っておきましょうか。
すべて【物が少ない=正義】の病に取り憑かれた結果です。
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派閥争いに疲れてしまった
どこの業界も一枚岩ではない。派閥が存在する。ミニマリスト界隈でも派閥が存在したようで、派閥争いに巻き込まれて疲弊してしまったらしい。
ミニマリスト界隈で派閥争いが起こる理由
なぜ同じ業界内で仲良くできないのでしょうか?
- ミニマリズムの押し付け合い
- 金銭絡みのシェア争い
主にこの2点です。
ミニマリズムの押し付け合い
ミニマリストに定義はない。そうなるとミニマリスト同士でも持ち物が違ってくる。これは必需品。これは要らない。と発信していれば思想にズレが生じる。
自分と違う思想を掲げる者は消えてほしい。自分の正しさを証明するために。
価値観を押し付けられる穏健派ミニマリストは堪ったものではない。
ミニマリストで商売をすれば争いは起きて当然
ミニマリスト○○を名乗り商売をしている方も多数存在します。
同業者は仲間でもあり、敵でもあります。私も少なからず情報発信をしている身です。情報発信についてのことは分かっています。
情報発信とは
- 検索上位の奪い合い
- 時間の奪い合い
になります。
綺麗事を抜きにすれば、
いかに相手を上回るか。蹴落とすかの勝負です。
そこで争いが発生しない訳がないでしょう。インフルエンサーを支持すれば巻き込まれます。
どの業界も同じ
これはミニマリストに限った話ではない。争いが嫌いなら同族とは距離を置いた方が良い
批判に耐えられなくなった
ミニマリストは批判されることが多いようです。その批判に耐えられない。これは過激派ミニマリストが反撃を受けた。そして穏健派ミニマリストが巻き添えを食らったの2パターンがあります。
まず前提として、情報発信をすれば必ず批判はきます。『ロバと老夫婦の話』が有名ですね。憂さ晴らしに批判したいだけの人もいます。批判は絶対に避けられません。
ミニマリストは攻撃的である
それと、ミニマリストが批判を受ける理由に、
『ミニマリスト他者を攻撃している』が挙げられます。
ミニマリストがミニマリスト以外を批判しているから批判されているのです。
どんなことでも情報発信は難しい
物を持たない方が良い。正しい。楽。生きやすい。など表現は何であれ、
物を持っていることを間接的に否定することになります。
そして過激派ミニマリストは直接的に批判します。
ミニマリスト以外は攻撃されたと認識します。
さらに過激派ミニマリストは他者に強要を促します。こうなるとミニマリストはウザいとなってしまいますから、ミニマリストを名乗る人は巻き添えを食らいます。
的外れな反論
一部のミニマリストが『自分がミニマリストになれないから僻んでいる』などの的外れな発言をして火に油を注ぎます。争いはさらに過熱。巻き込まれる穏健派は悲惨ですね。
ミニマリストは自分たちで首を絞めた
- 生活が出来なくなる
- 批判される
- 派閥争いが起こる
なぜこれらの事象が起きてしまったのか?
ミニマリストは自分たちで首を絞めた
【ミニマリストは自分たちで首を絞めた】と感じている。
- ミニマリストを勘違いさせた
- インフルエンサーを祭り上げた
- 物が少ない選手権を開催した
これらが原因。
病的に物がないのがミニマリストと世間に浸透させた。インフルエンサーを祭り上げて信仰した。物が少ない選手権に勝手に参加して勝手に疲れたのだ。
上から目線ではダメです
そして、上から目線で語る人も多い
- ミニマリストに理解がない
- 制御できない奴が悪い
- できないから僻んでいる
などの意見が見られる。僻んでいる以外は私も同意します。僻んでるってあり得ないでしょ(笑)
悪目立ちしている方が注目されているだけで、程よく取り入れれば暮らしの質は向上すると断言します。そして、捨て過ぎた人は自分が悪い。これも同じ意見です。
しかし、上から目線でミニマリスト以外の方。病に困っている方たちを否定するのは良くありません。ミニマリストを理解できな馬鹿な連中。このような考えは自らの首を絞めることになります。業界の衰退に繋がります。
その結果が『ミニマリストやめます』宣言なのですから。
『ミニマリストやめました』は賢明な判断
『ミニマリストやめました』宣言に否定的なミニマリストも多い。自分の価値観を否定された気分なのでしょう。しかし、私は賢明な判断だと感じる。
疲れてしまった。嫌な思いをした。『ミニマリストやめました』宣言をするからには色々な理由があるでしょう。
ミニマリストとは距離を取るのが正解です。
自分の価値を知らしめるために引き止めようとする輩の話など聞く必要は無い。
ミニマリストと言う生き方が正解なわけではありません。
絶対的に正しいと主張する方とは距離を置いた方が良い。私もそうしています。
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ミニマリストの門戸は常に開かれています
ミニマリストに対して否定的な意見を並べてしまいました。
しかし、私もミニマリストの端くれです。ミニマリストが嫌われて、白い目で見られるのは悲しく感じています。そして業界が縮小していくのは寂しいです。
ミニマリズムと適度に向き合えば暮らしを豊かにしてくれると確信しています。
興味がある方は是非ミニマリストの世界に触れてほしい。そして『ミニマリストやめます』宣言をした方も気が向いたら戻ってみてください。
大々的にミニマリストを名乗る必要はありません。
隠れキリシタンならぬ、隠れミニマリストです。
ミニマリスト界の門戸は常に開かれています。出入りは自由。ただし、門をくぐった際はおかしな方向へ進まぬようご注意ください。
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私はセミリタイアをしています。経歴は高卒で地方の工場作業員として24年間勤めました。 【自称普通のサラリーマン】を名乗るエリートサラリーマンには程遠い存在です。 そんな私がセミリタイアできたのは、運を ...
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著者について
高卒で工員として働き続けてセミリタイア達成⇒独自の視点でセミリタイア論について語っています。エリートでなくてもセミリタイアは可能と発信していきます。