マウスやトラックパッドの使い勝手に不満を感じている方々へトラックボールをおすすめします。長時間の作業において、手首や肩の疲労を軽減し、正確なカーソル操作を可能にする方法。それが、トラックボールです。
トラックボールは、マウスとは異なるカーソル操作が可能です。指先だけでコントロールが可能。その利便性から多くのユーザーに愛用されています。しかし、トラックボールを選ぶ際には、どの製品が最適かを見極める必要があります。
「どのトラックボールが自分に合っているのかわからない!」そんな疑問を抱える方々のために、この記事ではトラックボールの魅力、選び方のポイント、おすすめのトラックボール10選を紹介します。
トラックボールマウスの魅力とお勧めの理由
トラックボールのメリット・デメリット
トラックボールにはメリット・デメリットがあります。
メリット
- ポインタ移動が楽
- どんな体制でも使える
- スペースが必要ない
- マウスパッドが要らない
- 身体に良い
デメリット
- 慣れが必要
- 定期清掃が必要
- ゲームに向かない
デメリットは有るものの、一般的なパソコン作業に取り入れるにはメリットが多いです。
トラックボールが気になる方は触れてみてください。損はありませんよ。
下記の記事でメリット・デメリットについて解説しています。
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トラックボールの注意点(定期清掃が必要)
トラックボールマウスのデメリットに、「清掃が必要」が挙げられます。
ボールとボール受けに皮脂や埃が付着して抵抗となり、ボールがスムーズに回転しなくなります。
トラックボールは清掃が必要。購入前に知っておきましょう。
ただ、清掃自体は非常に簡単です。
私はYoutubeを見ながら片手間に行っています。清掃頻度も高くないので、個人的には全く苦になりません。
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トラックボールの選び方について
トラックボールを選ぶ基準として
- メーカー
- 操作タイプ
- 接続方法
これらを基準に選定しましょう。
あとは対応OSとバージョンですね。
基本的にWindowsとMacには対応しています。
メーカーは外せない要素
トラックボールを選ぶ際、メーカーの選択は重要です。
一流メーカーの製品は通常、長期間にわたって快適な使用をサポートし、安心感を提供してくれます。製品の品質とメーカーサポートを確認し、信頼性の高いメーカーのトラックボールを選ぶことをお勧めします。
ロジクールとエレコムから選べば問題ありません。
(家電量販店に置いてある実機もロジクールとエレコムが多い。)
操作タイプで選ぼう
指でボールを転がしてポインタ操作を行うトラックボールですが、製品によりボール操作に使う指が違います。
- 親指で操作
- 中指、人差しで指操作
大きく分けると、このように分類されます。
親指操作が基本です。まずは親指操作タイプの購入をお勧めします。
接続方法(有線 / 無線)
トラックボールにもマウス同様に、有線と無線が存在します。以下にそれぞれの特徴を説明します。
有線タイプのメリット・デメリット
有線のメリット
安定性:
有線接続は信号の安定性が高く、無線信号の干渉や遅延の心配がありません。
バッテリー不要:
有線トラックボールはバッテリーを必要とせず、電池の交換や充電の心配がありません。長時間の作業に適しています。
低遅延:
有線接続は無線接続よりも遅延が少ない
低コスト:
一般的に、有線トラックボールは無線モデルよりも低価格で入手できます。
有線のデメリット
ケーブルの制約:
有線トラックボールはケーブルに制約されるため、動きの自由度が制限されます。ケーブルが机の上に絡まる可能性もあります。
携帯性について:
ケーブルが必要なため、持ち運びや旅行時の利用には不便かもしれません。
無線タイプのメリット・デメリット
無線のメリット
自由な操作:
無線トラックボールはケーブルが不要なため、操作の自由度が高く、デスク上がきれいでスッキリします。
携帯性について:
無線モデルは電源コードが不要なため、持ち運びに便利です。旅行や外出先で使用するのに適しています。
無線のデメリット
バッテリー寿命
無線トラックボールはバッテリー駆動で、充電や電池交換が必要です。長時間の使用にはバッテリーの寿命に注意が必要です。
遅延:
無線接続は有線接続と比べて遅延が発生する可能性が。
信号干渉
無線接続は、他の無線デバイスや電波干渉に影響を受けることがあり、信号の安定性が低くなる可能性があります。
価格
一般的に、無線トラックボールは有線モデルよりも高価です。
個人的には無線がおすすめです。
一般論?として、「遅延」や「信号干渉」をデメリットに挙げましたが、全く問題はありません。
最近は通信機能も向上して遅延などありません。仮に発生していても分からないレベルです。(ゲーム機のコントローラーだって無線だし。)私のデスクは無線のデバイスだらけですが、他の信号と干渉することなく安定して動作しています。
バッテリー(稼働時間)に関しても問題なし。充電式は月に1度充電すれば十分ですし、電池式でも1年くらいは持ちます。トラックボールは省エネです。
問題は価格ですね。有線タイプより高価なのは事実です。しかし、大きな金額差ではありません。価格差以上に無線の恩威が大きいです。
Bluetooth機能が無い場合はBluetoothアダプタで無線接続が可能
トラックボールマウスの接続は『有線』、『無線』に分けられます。そしてトラックボールは無線式が多い。
無線式にもタイプがあって
- Bluetooth接続
- 専用レシーバー使用
この2タイプがあります。
Bluetooth機能がパソコンに搭載されておらずBluetooth接続ができない方は『Bluetoothアダプタ』という小型の無線機を使用することでBluetooth接続が可能となります。
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おすすめのトラックボールマウス10選
スタンダードな親指操作タイプのトラックボール
エーカー | 機種 | 接続方法 | 電源 | 製品の特徴 |
---|---|---|---|---|
ロジクール | MX ERGO | ワイヤレス | 充電式 | ロジクールの最上位機種 紹介する中で唯一の充電式 |
ロジクール | M575 | ワイヤレス | 電池式 | ロジクールのスタンダード機種 初めての方におすすめ |
エレコム | MXPT1MRBK | 有線 / ワイヤレス | 有線 / 電池 | エレコムの最上位機種 ワイヤレス・有線どちらも可能 |
エレコム | MXT2DRBK | ワイヤレス | 電池式 | エレコムのスタンダード機種 量販店で推奨されていることが多い |
エレコム | MXT2URBK | 有線 | 有線式 | 有線式の機種 上記『MXT2DRBK』の有線版 |
全機種が親指で操作するタイプになります。
特に『ロジクールM575』は機種は初めてトラックボールに触れる方にぴったりの機種です。
携帯用/空中操作 /中指・人差し指操作のトラックボール5選
エーカー | 機種 | 接続方法 | 電源 | 製品の特徴 |
---|---|---|---|---|
エレコム | M-MT1BRSBK | ワイヤレス | 電池式 | 携帯用の小型機種 |
エレコム | M-RT1BRXBK | ワイヤレス | 電池式 | 空中操作が行えるハンディ式 |
エレコム | M-RT1DRBK | ワイヤレス | 電池式 | 空中操作が行えるハンディ式 |
エレコム | M-HT1URBK | 有線 | 有線 | 中指・人差し指で操作 |
エレコム | M-HT1DRBK | ワイヤレス | 電池式 | 中指・人差し指で操作 |
こちらの5機種は少し変わったトラックボールとなります。
- 持ち運びに便利な小型機
- 空中操作ができるハンディタイプ
- 中指・人差し指で操作するタイプ
このように、スタンダートとは言えない機種です。
個人的にはサブ機としての位置付け。
初めてのトラックボールは『親指で操作するスタンダードタイプ』を強く勧めます。
初心者におすすめしたいトラックボール
MX ERGO(ロジクール):ロジクールの上位機種
機種 | MX ERGO |
---|---|
メーカー | ロジクール |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 充電式 |
接続 | ワイヤレス(Bluetooth・USBレシーバー) |
寸法 | 132.5mm(縦)×99.8mm(幅)×51.4mm(高さ) |
重量 | 164g |
ロジクールの上位機種です。予算があれば購入したい。
高額な上位機種だけあってトラックボールに求める機能のほぼ全てを兼ね備えています。
魅力については下記の動画でひろゆきさんがインタビューで語っています。
デメリットを挙げると
- 高額
- 充電式
この2点。
紹介する機種の中で頭一つ抜けた金額です。充電式はメリットでもありデメリットにもなります。電池を交換すればよい他機種と違い、充電が切れたら充電が必要です。
充電を行いながら使用も可能です。
M575(ロジクール):超初心者におすすめしたい
機種 | M575 |
---|---|
メーカー | ロジクール |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 電池式(単3×1) |
接続 | ワイヤレス(Bluetooth・USBレシーバー) |
寸法 | 134mm(縦)×100mm(幅)×48mm(高さ) |
重量 | 145g |
ロジクールのスタンダードタイプになります。グラファイトとホワイトの2色展開。
個人的に一番のオススメ機種です。
何を選んだら良いか分からない。そんな方はこれを選べば間違いなしの機種です。トラックボールとして最低限の機能を有しており、扱いやすさは抜群です。
電池式で単3電池1本で稼働。電池は最長で2年持つと説明されています。
M-XPT1MRBK(エレコム):エレコムの上位機種
機種 | M-XPT1MRBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 有線ケーブル / 電池(単3×1) |
接続 | 有線 / ワイヤレス(Bluetooth・USBレシーバー) |
寸法 | 135.0mm(縦)×108.0mm(幅)×47.7mm(高さ) |
重量 | 147g |
エレコムのハイスペックモデルになります。
紹介する中では、有線 / 無線のどちらでも接続できる唯一の機種になります。
保証期間は長く3年となっています。
M-XT2DRBK(エレコム):エレコムのスタンダードタイプ
機種 | M-XT2DRBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 電池式(単3×1) |
接続 | ワイヤレス(USBレシーバー) |
寸法 | 124.4mm(縦)×94.7mm(幅)×47.9mm(高さ) |
重量 | 128g |
エレコムのスタンダードタイプといった感じの機種。
ワイヤレスで接続にはUSBレシーバーを使用します。Bluetooth接続はできないのでご注意ください。
M-XT2URBK(エレコム):有線式を求める方はこちら
機種 | M-XT2URBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 有線ケーブル |
接続 | 有線 |
寸法 | 124.4mm(縦)×94.7mm(幅)×47.9mm(高さ) |
重量 | 154g(ケーブルを含む) |
前項で紹介した『M-XT2DRBK』の有線版です。
外観や基本的な機能は変わりません。有線接続を行いたい方はこちらを選びましょう。ワイヤレス版より安価です。
ワイヤレス接続ができないのでご注意ください。
携帯に便利な小型のトラックボール
M-MT1BRSBK(エレコム):唯一無二の小型機種
機種 | M-MT1BRSBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 電式(単4×1本) |
接続 | ワイヤレス(Bluetooth) |
寸法 | 89.9mm(縦)×73.7mm(幅)×413mm(高さ) |
重量 | 77g(ケーブルを含む) |
トラックボールは基本的にサイズが大きい。持ち運びには不便です。そのため、エレコムから小型のトラックボールが販売されています。
大きさはご覧の通り。面積だけではなく、高さも低い設計となっています。
ただ、個人的には携帯用の域を出ないと感じます。通常タイプとの違いは操作していて疲れやすいこと。手の平全体を受けてめてくれる通常サイズと違い、手で覆う形となります。
疲労が溜まりやすい。
メイン用で初めて使う機種としてはオススメできません。通常タイプを購入した後に、小型機が欲しくなったら購入しましょう。
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『エレコム M-MT1BRSBK レビュー』持ち運びに便利な小型・静音トラックマウスボール
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空中操作が可能なハンディタイプのトラックボール
M-RT1BRXBK / M-RT1DRBK(エレコム):リモコン感覚で使えます
機種 | M-RT1BRXBK / M-RT1DRBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 親指 |
電源 | 電池式(単4×2本) |
接続 | ワイヤレス(Bluetooth / USBレシーバー) |
寸法 | 111.5mm(縦)×40.7mm(幅)×56.6mm(高さ) |
重量 | 77g(電池含まず) |
空中操作が行えるトラックボールです。
※ソファやベッドなどでくつろぎながら操作するための機種。
※単純な操作性に関しては親指タイプより数段劣ります。仕事などで使うものではありません。寝そべった状態でパソコンを使うことが多い方に向いています。
もちろんメインで使用する機種ではありません。2台目以降に購入しましょう。
接続はワイヤレス。
- Bluetooth接続 /
- USBレシーバー接続
の2つが販売されています。USBレシーバー接続の方が安価です。
Bluetooth
USBレシーバー
中指・人差し指で操作するトラックボール
M-HT1URBK/ M-HT1DRBK(エレコム):手首に優しい
機種 | M-HT1URBK/ M-HT1DRBK |
---|---|
メーカー | エレコム |
操作タイプ | 人差し指・中指 |
電源 | 有線 / 電池(単3×2本) |
接続 | 有線 / ワイヤレス(USBレシーバー) |
寸法 | 181.9mm(縦)×114.7mm(幅)×57.2mm(高さ) |
重量 | 約260g |
中指や親指で操作するタイプになります。
『小型』、『ハンディタイプ』はサブとして使った方がよいと明確に言えるのですが、このタイプに限ってはそうとは言えない。
このタイプをメインとして使うのはありです。
通常タイプよりも明確に優れている点は『手首への負担』です。手首への負担を軽減するパームレフトを搭載しています。また、ボールが大きく、一度に広範囲にポインタを動かせる利点もあります。
ただ、親指と中指・人差し指を動かしたときに、どちらが細かく動かしやすいか?と問われたら親指ではないでしょうか。
やはり、初めては親指タイプを勧めたいです。
ワイヤレスタイプと有線式の2タイプが販売されています。
ワイヤレス
有線
超初心者向けおすすめのトラックボールまとめ
エーカー | 機種 | 接続方法 | 電源 | 製品の特徴 |
---|---|---|---|---|
ロジクール | MX ERGO | ワイヤレス | 充電式 | ロジクールの最上位機種 紹介する中で唯一の充電式 |
ロジクール | M575 | ワイヤレス | 電池式 | ロジクールのスタンダード機種 初めての方におすすめ |
エレコム | MXPT1MRBK | 有線 / ワイヤレス | 有線 / 電池 | エレコムの最上位機種 ワイヤレス・有線どちらも可能 |
エレコム | MXT2DRBK | ワイヤレス | 電池式 | エレコムのスタンダード機種 量販店で推奨されていることが多い |
エレコム | MXT2URBK | 有線 | 有線式 | 有線式の機種 上記『MXT2DRBK』の有線版 |
おすすめは上記の5機種。
一番のおすすめは『ロジクールM575』※
※価格、口コミ、自身の経験などを考慮してバランスの良い機種と言えます。
予算に余裕があるのなら、上位機の「MX ERGO MXTB1」を選択したい。
- 小型の機種
- ハンディタイプ
- 中指・親指タイプ
これらは2台目以降に購入することを勧めます。
トラックボールの導入に悩んでいる方は是非一度トラックボールに触れてください。トラックボールの導入でパソコン作業が楽になりますよ。
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