CFDの疑問について
- CFDって何?
- 株やFXと何が違うの?
- どこで取引できるの?
- 取引にはいくら必要?
- など
最近ではNISAなどの後押しで「投資」という言葉が一般的に浸透してきました。投資といえばまずは株(投資信託・ETF)。次にFXといった感じでしょうか。
そして、株式投資やFXの情報を集めていると「CFD」という言葉を目にします。CFDは株やFXほどメジャーではないので、上記のような疑問を持つ方も多いはず。私もそうでした。
この記事ではCFDについて簡単に説明します。
金融系の記事と違い難しいことは言いません。
(言えない)
CFDに興味がある方は是非ご覧ください。
店頭CFDと取引所CFD(くりっく株365)の違い
CFDには店頭CFDと取引所CFDがあります。
はじめに両者の違いを知っておきましょう。
CFD口座を開設する際に、証券会社によって「くりっく株365」という文字が出てくる会社があります。この「くりっく株365」は取引所CFDとなります。
「くりっく株365」の文字が見られない証券会社は店頭CFDとなります。
- 取引所CFD:くりっく株365
- 店頭CFD:くりっく株365以外
このような感じです。この取引所CFD(クリック株365)と店頭CFDは別物になります。
取引所CFD(くりっく株365)はCFDが上場されている
では「くりっく株365」について簡単に説明します。
「くりっく株365」は東京金融取引所に上場されている金融商品を取引します。取引は取引所を通して行われます。そのため、取引所CFDと呼ばれます。
それに対して店頭CFDは証券会社や金融機関と相対取引を行います。
東京金融取引所の存在
取引所と聞くと、株が上場されている「東京証券取引所」を思い浮かべるかもしれません。しかし、「くりっく株365」が上場されている「東京金融取引所」は別の場所です。
特に知る必要はありませんが予備知識として。
下記の場所が東京証券取引所。ニュースなどでよく映りますね。
そして下記が東京金融取引所。くりっく株365を扱っています。東京証券取引所のすぐ近くです。
店頭CFDって大丈夫なの?
取引所CFDの「くりっく株365」は上場されている。こう聞くと、「店頭取引は良くないのか?」こう思われるかもしれませんね。ですが、店頭取引は日常的に行われています。
「くりっく株365」以外に「くりっく365」が存在します。こちらは「くりっく株365」の為替版です。取引所FXということになります。
「くりっく365」の文字がないFX業者はすべて店頭取引FXとなります。恐らく、皆さんが口座開設しているFX業者も店頭取引FXだと思われます。ですから、皆さんは日常的に店頭取引を行っていることになります。
CDDとは差金決済取引である
前項で「店頭CFD」と「取引所CFD」の違いが分かりました。
次は『CFDとは何か』についてになります。
CFDとは「Contract For Difference」である
CFDは「Contract For Difference」の略語。頭文字を取ってCFDです。
「Contract For Difference」を翻訳にかけると「差額契約」や「差金決済契約」などと翻訳される。
証券会社では「差金決済取引」と書かれています。
差金決済を簡単に説明すると、現物の金融資産(株など)を所有することなく金銭の受け渡しのみで市場と同様の取引ができる。そして、その売買価格の差が損益となります。
仕組みはFXと同じです。FXと同じというか、FXはCFDの一種です。一般的には、CFDの中の為替取引をFXと呼び、それ以外をCFDと呼んでいることが多いですね。
CFDで扱っている銘柄について
扱っている銘柄は証券会社ごとに違います。
- 株価指数CFD
- 金スポット
- コーン
- 大豆
- 原油
- 天然ガス
- など
株価指数には「日経225」・「NYダウ30」などの代表的な指数をはじめ、「中国株」、「ドイツ株」、「イギリス株」などの指数CFDも存在します。
CFD取引でよく耳にするのは「原油」、「天然ガス」などですね。
Twitterなどで、原油取引での爆益(爆損)報告ツイートを見たことがある方も多いはず。
あれはCFD取引の結果報告になります。
CFDのメリットと特徴
以下、CFD取引のメリットと特徴になります。
- 様々な銘柄に投資できる
- 取引手数料が無料である
(クリック株365は手数料あり) - 少ない資金で取引できる
- 夜間も取引できる
- 売りから取引できる
- 日本円で取引できる
CFDには多くの魅力があります。
様々な銘柄に投資できる
- 日経225(指数)
- 米国30(指数)
- イギリス100(指数)
- ドイツ40(指数)
- 金スポット(商品)
- 銀スポット(商品)
- 大豆(商品)
- 原油(商品)
- 天然ガス(商品)
各国の株価指数をはじめ、原油などの商品に手軽に投資できます。
取引手数料が無料である
どこの証券会社もCFD取引の手数料は基本的に無料です。
ただし、スプレッド(買いと売りの価格差)があります。手数料が無料でスプレッドが発生する。FXと同じですね。
少ない資金で取引できる
10倍~20倍程度のレバレッジがかけられるので少額から売買できます。
この点はFXと同じです。少額の資金で多額の投資ができる。少額で大きなリターンが望めます。ただし、損失額も増えるのでご注意を。
夜間も取引できる(取引時間が長い)
CFDは取引時間が長い。
取引時間は証券会社や商品によって異なる。ほぼ24時間取引ができ祝日も取引可能となっています。
(早朝に1~2時間くらい取引が停止します)
売りから取引できる(信用口座などが必要ない)
CFDは売りからも入れます。
株取引では売建てには信用口座が必要。しかし、CFDはCFD口座を開設すれば売りから取引も可能です。この点もFXと同じですね。
CFDにはいくら必要?
CFDにはいくら必要でしょうか?
CFDはレバレッジがかけられますので、10万もあれもば取引可能です。
必要証拠金を見てみましょう。DMM証券を例に挙げてみます。
指数CFD(インデックス)の必要証拠金
- 日経225:32,445円
- 米国NYダウ:48,768円
- イギリス100:13,633円
- 中国A50:17,697円
- ドイツ40:24,953円
指数CFDの必要証拠金はやや高め。
商品CCFD(コモディティ)の必要証拠金
- 金スポット:13,809円
- 銀スポット:1,640円
- 大豆:9,241円
- 原油:4,974円
- 天然ガス:2,059円
商品CFDの必要証拠金は低めとなっています。
ただ、必要証拠金ギリギリだとちょっとした変動でロスカットの恐れがあるので10万円程度はあった方が良いでしょう。あとは無理にレバレッジをかけてロットを増やさなければ大丈夫です。
CFD取引ができる証券会社
5大ネット証券
- 楽天証券
- SBI証券(くりっく株365)
- カブコム(くりっく株365)
5大ネット証券では上記の3社がCFDを扱っています。
SBI証券とカブコムは取引所CFD(クリック株365)。楽天証券は店頭CFDとなっています。
マネックス証券でもCFDは扱っていますが、投資対象が暗号資産で「暗号資産CFD」と呼ばれています。一般的にCFDと呼ばれている商品とは違うので除外させていただきます。
松井証券は現時点では取り扱っていません。
総合口座を開設している方ならCFD口座は簡単に開設できます。試しに開設してみるのも良いでしょう。
ただ、楽天証券もSBI証券もCFDには力を入れていません。専用ページやアプリなどのツールはGMOクリック証券やDMM証券の方が圧倒的に充実しています。楽天証券に至ってはCFDの専用アプリもないですから。
DMM証券について
DMM証券はDMMグループの会社です。
DMMグループはCFDの他に
- 株・FX
- 暗号資産
- サブスク動画配信
- 電子書籍
- 特殊車両の開発
- オンライン英会話
- サッカークラブ経営(海外クラブ)
- などなど
この他にも様々な事業を手掛けています。
DMM証券はCFD以外にも「株取引口座」、「FX口座」も開設できます。2022年のFXの取引量は世界一と発表されています。また、株取引口座は米国株の売買手数料が無料。(5大証券は約定代金の0.45%)米国株デビューにピッタリです。
DMM証券は株・FX・CFD以外にも暗号資産も扱っています。ただし、こちらは「DMM Bitcoin」という別会社となっています。
(同じDMMグループです)
私はすべて開設しています。
DMMの株・FX・CFD・暗号資産の口座はすべて持っています。
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GOMクリック証券について
GMOクリック証券はGMOクリック証券株式会社が運営しています。上場企業のGMOインターネット株式会社のグループ会社になります。
グループ会社も複数上場されており、
- GMO ペイメントゲートウェイ
- GMO ペポボ
- GMO アドパートナーズ
- GMO フィナンシャルホールディングス
- GMO リサーチ
- GMO メディア
- GMO TECH
- GMO フィナンシャルゲート
- GMO ペイメントゲートウェイ
これだけのグループ企業が上場されています。上場されていないグループ会社を含めると、なかなかの数になります。
(GMO クリック証券は上場されていません)
GMOクリック証券はCFDだけではなく、株やFX・バイナリーオプションなども扱っています。また、GMOクリック証券のCFD取引量は8年連続で日本一と発表されています。
CFDを行うには総合口座の開設が必要。
開設時に一緒に申し込めます。
また、GMOは暗号資産も扱っています。こちらはGMOクリック証券ではなく、GMOインターネットグループ株式会社の事業の一環として行っています。
「GMOコイン」といいます
私は株・FX・CFD口座を開設しています。
証券会社の破綻時に資産はどうなるの?
証券会社が破綻したらどうなるの?怖いんだけど。
DMMやGMOは5大ネット証券と比べてメジャーではないので心配される方もいるでしょう。しかし安心してください。
Q. DMM証券が破綻した場合、だれに資産の返還請求をすればよいのでしょうか?
A, 受益者代理人を通じて、信託財産の範囲でお客様の資産の額に応じた額の返還をお受けいただけるようになっております。
引用:DMM証券
GMOクリック証券が破綻した場合でも、信託口座にて分別管理されているお客様の資産は、受益者代理人を通じてお客様へ直接返還されることになります。
引用:GMOクリック証券
このように、DMM証券やGMOクリック証券は信託保全がされています。
海外の怪しい業者と違い、国内で多くの事業を手掛けている会社であることも安心材料です。サポートも勿論、日本人が対応します。
私が開設しているCFD口座
最後に、私が開設しているCFD口座を紹介します。
これらのCFD口座を開設しています。
しかし、楽天証券とSBI証券はCFDでは使っていません。完全に株取引用です。CFDとFXは専用ページやアプリ・ツールが充実している「GMOクリック証券」、「DMM証券」を使用しています。
CFDには株式投資やFXとは違った楽しみや魅力があり、投資に対する見分も広がりますよ。