この記事では、PayPay資産運用の基本を解説します。
- PayPay資産運用の概要
- PayPay証券との関係
- PayPay証券アプリとの違い
- 資産運用のやり方
- おすすめのコース
などお伝えします。
この記事は決済サービスであるPayPayアプリ内に存在する「資産運用」に焦点を当てた記事です。PayPayの資産運用サービスについて知りたい方は是非ご覧ください。
PayPay資産運用の概要
PayPayアプリ内の資産運用とは何か?
PayPay資産運用 | PayPay証券 | |
---|---|---|
提供企業 | PayPay証券 | PayPay証券 |
アプリ | PayPayアプリ | PayPay証券アプリ |
PayPay証券を開設すると2つのサービスが利用できます。
- PayPay証券アプリ(WEB版)
- PayPay資産運用
前者はその名の通り、PayPay証券のアプリです。
そして、後者の「資産運用」は決済サービスの"PayPayアプリ内"で使用できます。言い換えると、PayPayアプリ内に存在する「資産運用」というサービスはPayPay証券を開設することで利用できます。
PayPay資産運用は、PayPay証券の出張所のようなモノですね。
両サービスの共通点は、株式や投資信託を購入して資産運用ができる点になります。
PayPay証券アプリと比較した資産運用の強みと弱み
PayPay資産運用 | PayPay証券 | |
---|---|---|
提供企業 | PayPay証券 | PayPay証券 |
アプリ | PayPayアプリ | PayPay証券アプリ |
現金投資 | × | 〇 |
投資できるPayPay残高 | PayPayマネー/PayPayポイント | PayPayマネー |
最低購入額 | 100円以上/1円単位 | 1,000円以上/1,000円単位 |
取扱商品 (銘柄数) | ・米国株 ・米国ETF ・投資信託 (90銘柄以上) | ・米国株 ・米国ETF ・日本株 ・日本ETF ・投資信託 (300銘柄以上) |
上記はPayPay資産運用とPayPayアプリの比較です。
まず、「PayPay資産運用」は現金による買付け(投資)ができません。それと、取り扱い商品(銘柄)の数にも大きな差があります。なにより、「PayPay資産運用」では日本株や日本ETFへの投資ができない。
「PayPay資産運用」は現金による投資ができないうえに、銘柄数も少ない。
PayPay資産運用はPayPay証券アプリの下位互換といった立ち位置です。
しかし、強みもあります。
PayPay資産運用はPayPayポイントによる買付けが可能です。さらに、最低購入額も100円からとなっています。PayPay証券アプリよりも手軽に投資できるのがPayPay資産運用の強みです。
それと、投資できるのはPayPayマネーです。
PayPayマネーライトは投資できないのでご注意を。
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PayPayポイント運用との比較と違い
ポイント運用 | 資産運用 | |
---|---|---|
提供企業 | PPSCインベストメントサービス | PayPay証券 |
証券口座の開設 | 不要 | 必要 |
投資できるPayPay残高 | PayPayポイント | PayPayポイント/PayPayマネー |
リターン | PayPayポイント | PayPayマネー |
最低購入額 | 1ポイント | 100ポイントから |
投資できる銘柄(コース)の数 | 5コース | 90コース以上 |
分配金 | なし | あり |
PayPayアプリ内には、「資産運用」以外にも「ポイント運用」が存在します。
こちらは、口座開設などは必要なく、PayPay利用者なら誰でも利用できます。投資できるコース(銘柄)は少ないものの、1ポイントから投資できます。
「ポイント運用」は「資産運用」よりもさらにお手軽なサービスです。
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PayPay資産運用のメリット・デメリット
ポイント運用 | 資産運用 | PayPay証券 | |
---|---|---|---|
提供企業 | PPSCインベストメントサービス | PayPay証券 | PayPay証券 |
口座開設 | 不要 | 必要 | 必要 |
アプリ | PayPayアプリ | PayPayアプリ | PayPay証券アプリ |
現金投資 | × | × | 〇 |
投資できるPayPay残高 | PayPayポイント | PayPayマネー/PayPayポイント | PayPayマネー |
最低購入額 | 1ポイント | 100円以上/1円単位 | 1,000円以上/1,000円単位 |
取扱商品 (銘柄数) | 5コース(銘柄) | ・米国株 ・米国ETF ・投資信託 (90銘柄以上) | ・米国株 ・米国ETF ・日本株 ・日本ETF ・投資信託 (300銘柄以上) |
「ポイント運用」と比べると、銘柄数が多く投資の幅が広がります。PayPayマネーで買付ができるので、高額な投資が可能に。ただし、証券口座の開設が必要となる。
「PayPay証券アプリ」と比較すると、最低購入額が低くてポイント投資もできる。しかし、日本株の購入はできず、現金による買付もできない。
PayPay資産運用は、気軽に投資ができて投資先の選択肢もそれなりに多いことがメリットになります。
お手軽に投資できてバランスが取れている。それが「PayPay資産運用」です。
ですが、PayPay証券アプリと比較すると中途半端感が否めないのも事実です。
PayPay資産運用でおすすめのコース(銘柄)
投資初心者は個別銘柄はおすすめできない
個別株は当たれば大きいので魅力があります。
最近ではエヌビディアの上昇が話題になりました。
しかし、投資初心者に個別株はおすすめできません。
外せば痛いし、指標が上昇しているのに持ち株は上がらないといった事態に陥ることも多々あります。日経平均が上昇しているのに、退場したり儲からない人がいるのはそういうことです。
おすすめのETF
- スタンダードコース(SPY)
- テクノロジーコース(QQQ)
- アメリカ高配当株コース(VYM)
この3点でアメリカ株にバランスよく投資できます。
スタンダードコースのSPYはS&P500の値動きに連動することを目指しています。テクノロジーコース(QQQ)はナスダック指数に連動することを目指します。
アメリカ高配当株コースのVYMは代表的な高配当ETFの一つです。
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おすすめの投資信託
- eMAXIS Slim 全世界コース
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)コース
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)コース
これら「eMAXIS Slimシリーズ」がおすすめ。
「eMAXIS Slim 全世界コース」は正式銘柄目を「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と言います。
有名な通称「オルカン」です。
全世界が投資対象となります。
さらに、S&P500でアメリカ株を、TOPIXで日本株へ投資できます。
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PayPay資産運用のやり方(購入・積立方法)
PayPay資産運用の手順
投資のやり方は簡単です。
- 商品(コース)を選ぶ
- 購入金額を入力する
- 目論見書を確認して購入する
基本的には「購入」も「積立」も同じ手順になります。
商品(コース)の選び方
PayPay資産運用トップページの画面下の「買う・売る」をタップ。
銘柄一覧が表示されるので、選択してタップします。
商品の選択ができます。
この画面から購入したり、積立設定が可能です。
もしくは、トップページをスクロールすると、「コース・銘柄で選ぶ」という項目があります。
ここからも選択も可能。
トップページをさらにスクロールすると、ランキングの確認ができます。ここから商品を選択することもできます。
個人的にはランキングからの方が探しやすいです。
検索機能がありませんが、PayPay資産運用は90銘柄くらいしかない。お目当ての銘柄は簡単に見つかります。
購入のやり方(購入方法)
商品を選択したら、「買う」を選択。
積立たい場合は「つみたて」を選択します。
購入金額を入力して「目論見書の確認へ進む」をタップする。
購入金額は100円以上の1円単位で購入が可能。PayPayマネーとPayPayポイントが購入に使用できます。
目論見書を確認したら、「確認した上で購入する」をタップ。
ここで購入決定となります。
購入注文が完了しました。
積立のやり方(積立方法)
投資する投資信託を選んだら「つみたて」をタップ。
- 購入する頻度
- 購入金額
- 賞与月の加算設定を行います。
購入する頻度で毎週を選んだ場合は、曜日を複数設定することも可能です。
例:毎週、月・水・金に積み立てるなど。
こちらは賞与月の加算設定です。「賞与月の加算」で「する」を選択すると入力できます。2つの月まで設定可能です。
(例:7月と12月に加算するなど。)
加算しない場合は「しない」を選択しましょう。入力できたら「確認する」をタップ。
確認画面が表示されます。内容を確認して問題が無ければ「確定」をタップしましょう。
上記画像の内容だと、毎週土曜日に500円を積立てる設定。賞与月の設定は無しとなっています。
PayPay資産運用とPayPay証券で投資の第一歩を
この記事では、「PayPay資産運用」の基本情報や利用方法、おすすめの投資商品について詳しく紹介しました。
「PayPay資産運用」は、「PayPayポイント運用」よりも1段上の投資サービスです。
PayPay証券の簡易版といえるこのサービスは、PayPayポイントを活用して低いハードルから投資を始めることができます。投資を始めるには理想的なスタート地点かもしれません。
最低投資額が100円からという点も、初心者にとっては魅力的です。
ただし、注意すべき点もあります。PayPay資産運用では運用できる商品の数が制限されており、本格的な投資を考えるならばPayPay証券を検討すべきでしょう。
そして、最終的にはSBI証券や楽天証券の利用を目指すべきです。
初めての投資に挑戦する方には、まずはPayPay資産運用から始め、投資の世界に慣れてきたらPayPay証券に進むことをお勧めします。手軽なスタートから着実な資産形成への第一歩を踏み出してみてください。
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