自分が応援したら負けてしまった・・・スポーツ観戦などでそう語る人は多い。ギャンブルなどで買うと外れるし、買わないと当たる。そんな方も多いです。
言うまでもありませんが、一個人に他者の運命を変える力などは絶対にありません。凄い権力を持っていて八百長を仕掛けられるなどは別として、自分が応援すると負ける能力などあるはずがない。
応援すると負ける。買わないと当たる。これらは以下のことが考えられます。
- 単純に気のせい(悪いことだけ印象に残っている)
- 分が悪い勝負をしている(確率が低い方に張っている)
- 試行回数が少ない(大数の法則)
これらに該当している方が大半でしょう。
一度確認してみてください。振り返ってみれば、『気のせいだったな』なんてことは多いはずですから。
単純に気のせい(悪いことだけ印象に残っている)
自分が望む結果と逆の結果になることが多い。本当でしょうか?
実は不本意な結果だけが印象に残り、望む結果とそうでない結果の確率は変わらない。そういった方は非常に多い。
- 自分が応援すると負ける
- 競馬などで買わないと当たる
- 自分が先頭で信号が変わりやすい
- 自分が並ぶレジが一番遅い
- などなど
ただ印象が強いだけではありませんか。
冷静になって統計を取ると、実は確率的には悪くない。そんなパターンが多いです。
悪いことは印象に残りやすい。元の性格もあるでしょう。特にネガティブな方は常に悪いイメージがまとわり付いているはず。悪いことが起きれば、「またかよ」となってしまう訳です。実際は確率的に高くはないのに。
ギャンブルを例に挙げてみましょう。
買わないと助かる方が圧倒的に多い友人
公営ギャンブル好きな友人がいる。
(私は卒業しました)
その友人は競技場に行くと必ず全レースを購入します。まともに考える時間が無くても購入します。これは公営競技ガチ勢からするとありえないでしょう。
そんな友人に、なぜ無理に全レースを購入するのかを尋ねたところ、「予想したのが当たったら勿体ない」といった回答でした。
まあ、気持ちは分かります。予想したけど購入が間に合わずに悔しい思いをした経験は誰にでもあるでしょう。もちろん私もあります。
しかし、その逆もあります。『買わなくて良かった』というパターンです。実は友人もこのパターンの方が圧倒的に多いんですよね。
- 当たっていたのに買えなかった
- 購入していたら外れていた
後者の方が圧倒的に多いのに、前者のインパクトや悔しさだけが残る。
その結果が『買わないと当たる』です。
統計を取ったら、『買わなくて助かった』の方が多くないですか?振り返ってみてください。
買うときは穴狙いで予想は本命
いやいや。そんなことはない。買わないと当たるは本当だ。
こういった方もいるでしょう。
そんな方々に伺いたいのですが、予想と実際に購入する券の内容は絶対に同じでしょうか?
今度は違う友人の話になります。友人は予想と購入する券が違うことが多々あります。
予想は本命。購入する券は穴狙い。こんな感じですね。
これによって何が起こるかというと、
- 購入した場合:穴狙いで当たりにくい
- 購入しない場合:本命寄りで当たりやすい
このような事象が生まれます。
それによってもたらされるのは『買うと当たらない。買わないと当たる』このようになります。
実際にレース場ではそのような光景は多々見られます。『買えなかったけど、このレースは1頭だよ(本命)』と言って実際に1が頭で得意気にしているオッサンは多い。
別に1は本命なんだから、そりゃ来る確率は高いでしょって感じです。
実際に、皆さんもこんな感じではないでしょうか。一度振り返ってみてください。
分が悪い勝負をしている(確率が低い方に張っている)
- 頑張れ!絶対に勝てよ!
- 気に入らないからさっさと負けろ
スポーツ好きな方やアンチはこのように思うことが多いでしょう。
しかし悲しいかな。自分の願いと逆の結果になることが多い。イライラして仕方ない。そんな方もいるのでは。
その結果。
- 自分が応援すると負ける
- 負けを願うと勝つ
こうなってしまいます。
当たり前ですけど、一個人に他者の運命を左右する力などありません。では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
それは単純に『分が悪い勝負をしている』からかもしれませんよ。
負けろと願うアンチについて
最近では野球のWBCで世間は盛り上がりました。
これが面白くない。そんな方は多かったでしょう。ファンが多ければアンチも多い。日本代表の活躍が目障りだ。さっさと負けろと願った方も多いのでは?
しかし、そんな願いとは裏腹に快進撃を続ける侍ジャパン。最終的には優勝しました。
まさに『負けろと願うと勝つ』です。そもそも日本代表は優勝候補の一角ですから、負ける確率は高くはない。単純に、確率の低い方を願っても実現する確率は低いのは当たり前です。
優勝する可能性があるチームが優勝した。別にアナタが負けを念じたからではありません。
その勝負は分が悪すぎる
スケートの羽生結弦選手もアンチが多そうな印象でした。冬季オリンピック中は羽生選手の話題で持ちきりです。これが面白くない。失敗しろ。転べ。そんなことを願っていた方はいませんか。
しかし、ソチ五輪も平昌五輪も金メダル。
全く願いが届かず、イライラした。そんな方も多い。アンチをするのは勝手ですが、羽生選手は世界ランキング数年連続1の王者です。
アンチのくだらない願いが通じるわけがない。
その結果『負けを願うと勝つ』になります。
自分が応援すると負けるも同じでは
今回は『負けを願うと勝つ』ばかりを取り上げましたが、『応援すると負ける』も同じです。
単純に、『確率が低い方を望んでいる』可能性が高い。
あなたが応援するチームや選手は下馬評では不利となっている。そんなことはないですか。
試行回数が少ない(大数の法則)
「いやいやいや。そんなことはない。確率が低い方を願ってはいない。5分5分でも望む結果と逆になる」そんな方は試行回数が低いことが原因かもしれません。
『大数の法則』と呼ばれる法則があります。簡単に説明すると、試行回数が少ないと偏りが出る可能性があるが、試行回数を増やせば確率は収束するというものです。
コイン投げを行った際に、表と裏が出る確率が半々のコインがあるとします。どちらか片方が2回連続で出ることもある。3回4回連続で片側が出てもおかしくはありません。
10回投げた時点で7:3くらいの偏りが発生している可能性は高い。しかし、1万回、10万回と試行回数を増やせば確率は半々に近づきます。
言い換えると、試行回数が少ないと本当の確率は分からないということです。
ですから、自分が応援すると負ける。は単純に試行回数が少ないだけかもしれません。もっと試行回数を重ねれば、『応援すると負ける』は偶然だったとなるかもしれませんよ。
そういう運命(運が悪い)
- 絶対に気のせいではない
- 確率が低い方を願ってもいない
- 試行回数は十分だ。
そんな方は、そういう人間だから。というしかありません。
単純に運が悪い。そういう人なんです。
運が良い人もいれば、悪い人もいる
繰り返しますが、一個人に他者の運命や結果を変える力などありません。ではなぜ自分の願いと逆の結果になってしまうのでしょうか。
それは、間が悪い。運が悪い人間だからでしょう。
雨男・晴れ男とかいますよね。もちろん、偶然です。しかし、その偶然が良い方に転がることが多い人がいます。雨男・雨女は逆です。偶然が悪い方向に転がることが多い。
応援すると負ける。負けろと思うと勝つ。これも同じです。偶然、負ける結果のときにアナタの応援が重なってしまう。偶然、勝つ結果のときにアナタは負けろと願ってしまう。
私はオカルトなどには一切興味がありません。しかし、人間には運が良い人、運が悪い人が存在すると思っています。
運のステータスが存在する
ドラクエなどのRPGで運のステータスがあります。現実世界にも運のステータスが存在して、そのステータス高い人と低い人がいるのでしょう。
そして、アナタは運のステータスが低い。これはどうにもならない。
諦めて他で勝負しましょう。私は諦めました。
そう。私は運が悪いのです。
- 私が応援すると負けるし
- レジは進まないし
- 車線変更すると詰まります
何をやってもツイてねーなと思います。
この記事は私自身に向けて書きました。お前はそういう運命なんだから頑張って生きろよと。このページに来た方も同じです。運が悪い。間が悪い。そんな運命を背負っているのです。
運が良い人間もいれば悪い人間もいる。そうして確率は収束していくのです。私たちは運が良い方たちのバランスを取るための存在なのでしょう。生きていくって辛いですね。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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著者について
高卒で工員として働き続けてセミリタイア達成⇒独自の視点でセミリタイア論について語っています。エリートでなくてもセミリタイアは可能と発信していきます。