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円建て、ドル建てとは。意味と違い。米国株やETFはどっちで購入がお勧めか?

2022年11月29日

  • 「円建て」「ドル建て」とは
  • 米国株の購入はどちらが良いのか

これらの疑問にお答えします。

  

投資ぶた
投資ぶた

簡単に説明すると、

「円建て」「ドル建て」

円建て・・・商品などの購入時に円で支払う。売却時は円で受け取る。

ドル建て・・・商品などの購入時にドルで支払う。売却時はドルで受け取る。

米国株の購入について

米国株は「ドル建て」で購入した方が有利です。

これが答えとなります。

   

宗蔵
宗蔵

基本的には、これだけ覚えておけば問題ありません。

  

まとめると、このような感じになります。詳細が知りたい方は本文へ。読んでいただければ、より理解が深まります。

    

米国株の「円建て」「ドル建て」の違い

  

米国株を購入するには『円建て』『ドル建て』の2通りがあります。

  

決済方法円建てドル建て
支払い円で払うドルで払う
受け取り円で受け取るドルで受け取る

 

投資ぶた
投資ぶた

『円建て』は円で支払い、円で受け取ることを指します。

『ドル建て』はドルで支払い、ドルで受け取ります。

宗蔵
宗蔵

これを米国株の取引きに当てはめると。

円建て

米国株を購入する際に日本円で支払う。

売却時は日本円を受け取ります。

ドル建て

米国株を購入する際に米ドルで支払う。

売却時は米ドルを受け取ります。

このような違いがあります。

債券、保険、なども同じ仕組み

 

債権、保険などにも『ドル建て』は存在します。そして仕組みは同じです。

投資ぶた
投資ぶた

『円建て』は日本円で商品を購入する。

『ドル建て』はドルで商品を購入する。

宗蔵
宗蔵

 このように、シンプルに考えてしまいましょう。

   

米国株は「円建て決済」と「ドル建て決済」のどちらが良いのか?

 

「円建て」と「ドル建て」には、それぞれメリット、デメリットがあります。

「どちらが良いのか」という問いについては、商品などによって回答は変わる。また、為替の状況により正解が変わってしまう場合もあります。

   

投資ぶた
投資ぶた

しかし、米国株の投資を繰り返すことを考えると「ドル建て」がお勧めになります。

  

米国株投資はドル建てがお勧め

 

 以下がその理由となります。

  • 円建ても結局はドルに替える
  • ドルに替えるごとに為替手数料が発生する
  • 「ドル建て」で購入すれば、為替手数料は最初だけ
  • 「円建て」は売買の度に為替手数料が発生する
  • 売買を繰り返すと、為替手数料の分「円建て」は不利になる

これを順に説明していきます。

      

米国株の購入には米国ドルが必要になる

   

まず前提として、米国株はアメリカで上場されている株式です。購入するには米ドルが必要になります。

   

自由ぶた
自由ぶた

でも「円建て」で米国株を購入できるけど。

証券会社が米国ドルに替えています。注文時に為替手数料を取られています。

宗蔵
宗蔵

   

米国株の注文時の決済方法に、『日本円で購入』『ドルで購入』の選択があります。

日本円で購入した場合は、受け渡し代金を証券会社の方でドルに替えてくれます。そのドルで米国株の購入を行っています。そして、受け渡し代金の中に為替手数料が含まれています。

流れとしては

手順工程日本円で購入ドルで購入
ドルを用意日本円をドルに替える
注文を行う円決済で注文ドル決済で注文
円をドルに換える代金をドルへ替える※
ドルで米国株を購入米国株を取得米国株を取得
米国株購入の流れ

※証券会社が行います。

   

このように、『①自分でドルを用意する』、『③証券会社に替えてもらう』の違いがありますが、どちらの決済方法も結局はドルで購入しています。

  

自由ぶた
自由ぶた

証券会社がやってくれるなら、『円決済』の方が楽でいいね。

楽だけど、それが正解とは限りません。

宗蔵
宗蔵

   

米国株の売買を繰り返すと『円建て』は不利である

    

『円決済』のデメリットは、株の売却時にドルを円に戻されてしまいます。この時にも為替手数料は発生ます。

先ほどの続きです。次は利益が発生した状態で売却まで行いましょう。

手順工程日本円で購入ドルで購入
ドルを用意日本円をドルに両替
注文を行う円決済で注文ドル決済で注文
円をドルに替える代金をドルへ替える
ドルで米国株を購入米国株を取得米国株を取得
利益発生利益が出る利益が出る
売却する米国株がドルになる米国株がドルになる
ドルを円に替えるドルが円に替わる
お金を受け取る円を受け取るドルを受け取る
米国株購入の流れ

  

日本円で購入した場合は、米国株の売却後に円に戻ってしまいます。そして、この時に為替手数料が発生します。

円建て決済は売却時に為替手数料が発生する

  

宗蔵
宗蔵

先ほどの流れに為替手数料を発生させます。

簡単に以下のケースで計算します。

代金と手数料

  • 1ドル=100円
  • 購入代金=10,000ドル
  • 売却時の株価=13,000ドル
  • 為替手数料=1ドルあたり25銭

※売買手数料は除外します。

手順工程日本円で購入ドルで購入
ドルを用意2,500円
注文を行う
円をドルに替える2,500円
ドルで米国株を購入
利益発生
売却する
ドルを円に替える3,250円
お金を受け取る円を受け取るドルを受け取る
為替手数料

『円で購入』する場合は、売却時も為替手数料が発生してしまいます。

自由ぶた
自由ぶた

でも、ドルで受け取っても結局は円に戻すから同じでしょ。

   

確かに、米国株を売却した直後に自分でドルを円に両替すれば同じです。

しかし、再び米国株を購入すると話は別になります。

円建て決済は再投資で為替手数料が発生してしまう

   

米国株への投資を一度しか行わないのなら、『円建て決済』も『ドル建て決済』も同じです。

ですが、再び米国株に投資を行う場合はどうなるのでしょうか。

下記は初めて米国株を購入し売却した流れです。

手順工程円で購入ドルで購入
ドルを用意2,500円
注文を行う
円をドルに替える2,500円
ドルで米国株を購入
利益発生
売却する
ドルを円に替える3,250円
お金を受け取る円を受け取るドルを受け取る
①為替手数料

  

もう一度アメリカ株に再投資します。購入金額や利益も一度目の投資と同じと仮定します。

手順工程円で購入ドルで購入
ドルを用意
注文を行う
円をドルに替える2,500円
ドルで米国株を購入
利益発生
売却する
ドルを円に替える3,250円
お金を受け取る円を受け取るドルを受け取る
②為替手数料

   

投資ぶた
投資ぶた

ドル建てで購入していた場合は、次の投資では為替手数料が発生しません。※

※すでにドルを持っているため。

それに対して、『円貨決済』の場合は再び為替手数料が発生してしまいます。

投資を行うたびに、表の『②為替手数料』の通りになります。『ドル建て』の場合は為替手数料が発生しません。『円建て』の場合は投資を行うたびに為替手数料が発生してしまいます。

米国株への投資を繰り返せば繰り返すほど、『円建て決済』は不利になります。

米国株への投資を繰り返すなら『ドル建て決済』を選択するべきです。

宗蔵
宗蔵

   

米国株の取引はSBI証券がお勧め

証券会社楽天SBIマネックスカブコム松井
米国株式手数料0.495%0.495%0.495%0.495%0.495%
上限手数料(税込)22ドル22ドル22ドル22ドル22ドル
外国為替(購入時)25銭25銭0銭※20銭25銭
外国為替(売却時)25銭25銭25銭20銭25銭
2022年11月26日

上記の表は5大ネット証券の売買手数料の比較。為替手数料の比較になります。

売買手数料は約定代金の0.495%と横並びの状態です。

『ドル建て』で米国株を購入するには、まず初めに米国ドルを調達しなければなりません。

投資ぶた
投資ぶた

できるだけ低コストで調達しましょう。

   

為替手数料に関しては、『マネックス』と『カブコム』がやや有利です。しかし、為替手数料の見直しは定期的に行われています。カブコムなども25銭の期間はありました。またいつ横並びになるか分かりません。

こうなると、どこで売買しても同じようですが

宗蔵
宗蔵

『SBI証券』は『住信SBIネット銀行』を利用してドルを低コストで調達できます。

   

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住信SBIネット銀行」なら低コストでドルを調達できる

調達先証券会社住信SBIネット銀行
外国為替(購入時)25銭3銭
外国為替(売却時)25銭3銭
2022年11月26日

  

「住信SBIネット銀行」なら、1ドルあたり3銭の低コストでドルを調達できます。

住信SBIネット銀行と証券会社の為替手数料の差

   

25銭と3銭の差は以下通り。

為替手数料25銭3銭
100ドル25円3円
500ドル125円15円
1,000ドル250円30円
5000ドル1,250円150円
10,000ドル2,500円300円
為替手数料比較

正直、大した差じゃないと思われたかもしれませんね。

しかし、本格的に投資で資産を築くとなると、さらに多くのドルが必要となります。ドルを調達するたびに手数料の差は広がっていきます。

宗蔵
宗蔵

「住信SBIネット銀行」でドルを調達しましょう。

   

定期積立と自動振り込みを利用する

 

『でも、面倒だな』このように思われるでしょう。

その点は『自動積立』と『自動振り込み』を利用するので問題ありません。

システム内容
自動積立定期的に円をドルに替えてくれます。
自動振り込み定期的にドルをSBI証券に振り込んでくれます。

 この2つのシステムを利用すれば自動的にSBI証券にドルが貯まっていきます。  

面倒なのは最初だけです。一度、システムを構築すればあとは自動でドルが調達できます。

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米国株の購入と【円建て、ドル建て】のまとめ

「円建て」「ドル建て」

円建て・・・商品などの購入時に円で支払う。売却時は円で受け取ること。

ドル建て・・・商品などの購入時にドルで支払う。売却時はドルで受け取ること。

米国株の購入について

米国株は「ドル建て」で購入した方が有利。

米国株の手数料

米国株の手数料に優劣はない。

SBI証券なら、住信SBIネット銀行を通してドルを低コストで調達できる。

  

米国株への投資を繰り返すなら、ドル建て決済を行いたい。そしてドルは住信SBIネット銀行を利用して低コストで調達する。

米国株投資のために、まずは仕組みを作ってしまいましょう。

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著者について

高卒で工員として働き続けてセミリタイア達成⇒独自の視点でセミリタイア論について語っています。エリートでなくてもセミリタイアは可能と発信していきます。

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