株式投資で毎月配当金を受け取りたい。
しかし、所有したい銘柄が存在しないために無配当の月が発生する。そんな場合は不動産投資信託のリートで対応してみてはいかがでしょうか。
それどころか、リートだけで毎月配当(分配金)を受け取ることも可能。また、リートの平均利回りは株式の平均利回りより高い傾向にあります。
株式の平均利回り | リートの平均利回り |
---|---|
2% 前後 | 4% 前後 |
余剰資金をお持ちでしたら、リートをポートフォリオに加えても良いでしょう。
決算月別に主要リートをまとめてみました。投資判断の一つとして役立てれば幸いです。
ご了承ください
取り上げている銘柄は投資推奨ではありません。あくまでリート銘柄の紹介記事としてご覧ください。
1月/7月決算のリート銘柄
三井不動産ロジスティクスパーク
銘柄 | 三井不動産ロジスティクスパーク |
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証券コード | 3471 |
分配金利回り | 3.38% |
NAV | 1.09 |
時価総額 | 283,680(百万円) |
運用資産 | 物流施設 |
主要スポンサー | 三井不動産 |
物流施設が主体のリート。スポンサーは三井不動産。
物流施設への投資が約9割。投資地域は関東地区への投資が半数を占めています。
アドバンス・レジデンス
銘柄 | アドバンス・レジデンス |
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証券コード | 3269 |
分配金利回り | 3.38% |
NAV | 1.10 |
時価総額 | 469,515(百万円) |
運用資産 | 住居主体型 |
主要スポンサー | 伊藤忠 |
住居主体型のリートです。主要スポンサーは伊藤中。
住居に完全特化していて、投資地域は東京が7割を占めている。住居主体型は5銘柄しかない。その中でも最大の時価総額となっています。(2022年12月現在)
1月/7月決済のリート銘柄
1月/7月決算のリート銘柄
- 8957 東急リアル・エステート
- 8967 日本ロジスティクスファンド
- 3234 森ヒルズリート
- 3292 イオンリート
- など
1月/7月決算のリートは多いです。2022年時点で15銘柄。
1月/7月と2月/8月決算の銘柄で全リートの約半数を占めます。
2月/8月決算のリート銘柄
野村不動産マスターファンド
銘柄 | 野村不動産マスターファンド |
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証券コード | 3462 |
分配金利回り | 3.93% |
NAV | 0.94 |
時価総額 | 788,853(百万円) |
運用資産 | 総合型(オフィス・商業施設・物流・住居) |
主要スポンサー | 野村不動産 |
総合型のリート。オフィスを中心に商業施設や物流施設、住宅に投資している。スポンサーは野村不動産。
総合型はリートの中で最も多い形態。野村不動産マスターファンドは、その中でも最大級の規模となっています。
オリックス不動産
銘柄 | オリックス不動産 |
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証券コード | 8954 |
分配金利回り | 4.08% |
NAV | 0.95 |
時価総額 | 514,464(百万円) |
運用資産 | 総合型(オフィス中心) |
主要スポンサー | オリックス・グループ |
総合型のリート。オリックス・グループがスポンサー。
2002年に上場された古参のリートです。
投資先はオフィスが半数を占めている。あとは商業施設、ホテル、住宅、物流施設の順に投資しています。
2月/8月決済のリート銘柄
2月/8月決算のリート銘柄
- 8953 日本都市ファンド
- 8968 福岡リート
- 8984 大和ハウスリート
- 3281 GLP
- など
2月/8月決算のリートは16銘柄。2022年12月現在。
2月/8月決算のリートが最も多く上場されています。
3月/9月決算のリート銘柄
ジャパンリアルエステイト
銘柄 | ジャパンリアルエステイト |
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証券コード | 8952 |
分配金利回り | 3.80% |
NAV | 1.01 |
時価総額 | 828,356(百万円) |
運用資産 | オフィス主体型 |
主要スポンサー | 三菱地所 |
オフィス主体型のリート。スポンサーは三菱地所になります。
上場は2001年。日本ビルファンドと並び最古参のリート。オフィスビルに特化しており、東京都心への投資が7割を超えています。
森トラスト総合リート
銘柄 | 森トラスト総合リート |
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証券コード | 8961 |
分配金利回り | 4.14% |
NAV | 0.96 |
時価総額 | 191,004(百万円) |
運用資産 | 総合型(オフィス中心) |
主要スポンサー | 森トラスト |
総合型のリート。スポンサーは森トラスト。
総合型ですが、主な投資先はオフィスと商業施設。オフィスが全体の7割を占める。東京都心部のオフィスなどに投資しています。
3月/9月決済のリート銘柄
3月/9月決算のリート銘柄
- 8958 グローバル・ワン
- 8986 大和証券リビング
- 3453 ケネディクス商業リート
20022年12月時点では、3月/9月決済の銘柄は5つしか存在しません。
3月/9月決算のリートが最も少ない。貴重な5銘柄です。
4月/10月決算のリート銘柄
積水ハウス・リート
銘柄 | 積水ハウス・リート |
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証券コード | 3309 |
分配金利回り | 4.26% |
NAV | 0.90 |
時価総額 | 345,699(百万円) |
運用資産 | 総合型 |
主要スポンサー | 積水ハウス |
総合型のリート。スポンサーは積水ハウスです。
積水ハウスと聞くと住宅を想像しますが、オフィスを中心とした総合型リートです。もちろん住居物件への投資も行っています。
ケネディクス・オフィス
銘柄 | ケネディクス・オフィス |
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証券コード | 8972 |
分配金利回り | 4.30% |
NAV | 0.86 |
時価総額 | 281,679(百万円) |
運用資産 | オフィス主体型 |
主要スポンサー | ケネディクス |
オフィス主体のリート。スポンサーはケネディクス。
物件数が98棟と多いです。中規模物件への投資が多いようです。
4月/10月決済のリート銘柄
4月/10月決算のリート銘柄
- 8956 NTT都市開発リート
- 8975 いちごオフィス
- 3287 星野リゾート
- 8979 スターツプロシード
- など
2022年時点だと4月/10月決済の銘柄は8銘柄。
※全リートで最も分配利回りの高い、いちごオフィスがあります。
※2022年12月時点。
5月/11月決算のリート銘柄
日本プロロジスリート
銘柄 | 日本プロロジスリート |
---|---|
証券コード | 3283 |
分配金利回り | 3.04% |
NAV | 1.24 |
時価総額 | 869,199(百万円) |
運用資産 | 物流施設主体 |
主要スポンサー | プロロジス・グループ |
物流施設主体のリート。スポンサーはプロロジス・グループ。
物流施設への投資が100%。完全特化しています。分配金利回りは3%前後とやや低め。物流施設主体のリートでは最大の時価総額となっています。ただし、配当利回りは最も低い。※
※2022年12月時点。
ユナイテッド・アーバン
銘柄 | ユナイテッド・アーバン |
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証券コード | 8960 |
分配金利回り | 4.17% |
NAV | 0.92 |
時価総額 | 460,451(百万円) |
運用資産 | 総合型 |
主要スポンサー | 丸紅 |
総合型のリート。スポンサーは丸紅。
オフィス、商業施設、ホテルとバランスよく投資を行っています。
5月/11月決済のリート銘柄
5月/11月決算のリート銘柄
- 8966 平和不動産リート
- 8976 大和証券オフィス
- 8977 阪急阪神リート
- 3279 アクティビア・プロパティース
- など
5月/11月決済のリートは8銘柄。物流施設型では最大の銘柄が存在しています。
物流の需要は高い。今後の成長にも期待しています。
6月/12月決算のリート銘柄
日本ビルファンド
銘柄 | 日本ビルファンド |
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証券コード | 8951 |
分配金利回り | 3.73 |
NAV | 1.04 |
時価総額 | 1,049,511(百万円) |
運用資産 | オフィス主体型 |
主要スポンサー | 三井不動産 |
オフィス主体型のリート。スポンサーは三井不動産です。
2021年上場の最古参のリートです。また全リートの中で最大の時価総額を誇る。日本のリートで初めて時価総額が1兆を超えた銘柄です。
日本プライムリアルティ
銘柄 | 日本プライムリアルティ |
---|---|
証券コード | 8955 |
分配金利回り | 3.99 |
NAV | 0.98 |
時価総額 | 383,914(百万円) |
運用資産 | 総合型 |
主要スポンサー | 東京建物 |
総合型のリート。スポンサーは日本建物。
総合型に分類されていますが7割以上がオフィスです。次ぐのが商業施設で約2割の構成になっています。
6月/12月決済のリート銘柄
6月/12月決算のリート銘柄
- 8964 フロンティア不動産
- 8987 ジャパンエクセレント
- 8963 インヴィンシブル
- 3296 日本リート
- など
6月/12月決済のリートは8銘柄。最古参で最大の日本ビルファンドが存在します。
2020年以降は物件の稼働率が下がっているので盛り返しに期待します。
タイプ別の分配利回りと分配金の傾向
株式の配当金と比べると、リートの分配金は利回りが高い傾向にあります。
株式の平均利回り | リートの平均利回り |
---|---|
2% 前後 | 4% 前後 |
そして、株式のセクターのように、リートにも複数のタイプ(投資先)があります。そして、そのタイプによって分配金の利回りなどに違いが見られます。
投資判断の一つとしても特徴を知っておきましょう。
リートのタイプと分配利回りについて
リートのタイプ
- オフィス主体型
- 物流施設主体型
- 商業施設主体型
- 住居主体型
- 総合型
- 複合型
上記はリートのタイプ(資産運用先)です。
そして分配金の利回りは以下のようになっています。
タイプ | 分配金の傾向 | 平均の分配利回り |
---|---|---|
オフィス主体※ | 3.74%~5.51% | 4.40% |
物流施設主体 | 3.00%~4.86% | 3.72% |
商業施設 | 4.18%~4.83% | 4.41% |
住居主体 | 3.33%~4.57% | 3.82% |
ホテル主体 | 2.05%~4.34% | 2.75% |
総合型 | 3.50%~5.40% | 4.47% |
複合型 | 3.75%~5.41% | 4.22% |
※イチゴオフィスを除いています。含めると4.92%になります。
オフィス主体、商業施設、総合型、複合型が高い平均利回りとなっています。
あくまで平均です。銘柄ごとに大きな差があります。それと、分配利回りは高ければよいわけではありません。
格付けや信用力と分配利回りの関係について
銘柄 | タイプ | 分配利回り | 平均利回り |
---|---|---|---|
日本ビルファンド法人 | オフィス主体 | 3.74% | 4.40% |
野村不動産マスターファンド | 総合型 | 3.94% | 4.47% |
日本プロロジスリート | 物流施設型 | 3.00% | 3.72% |
信用力や格付けが高い銘柄は買われるので、利回りが低い傾向があります。
物流施設型は需要が高い。買われるので平均利回りは低くなる。その中でも最も格付けの高い、日本プロロジスリートの分配利回りは低くなっています。
これは物流施設型だけではなく、他のタイプでも同様の傾向があります。
リートの分配金と利回りのまとめ
- リートだけで毎月分配金を受け取ることが可能
- リートは株式よりも平均利回りが高い
- 投資先により平均利回りに差がある
- 格付けや信用力が高い銘柄は利回りが低め
簡単にまとめると、このような感じです。
ただし、傾向の話であり『利回りが低い=優良銘柄』ではないのでご注意ください。
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著者について
高卒で工員として働き続けてセミリタイア達成⇒独自の視点でセミリタイア論について語っています。エリートでなくてもセミリタイアは可能と発信していきます。