またしても楽天から改定(改悪)のメールが送られてきました。X(旧Twitter)でもトレンドに上がっていましたね。
少し前に、楽天カードのポイント還元に関する改定も発表されています。
(楽天カード利用獲得ポイント計算方法変更について!)
前回は擁護する記事を書いたけど今回は厳しいですね。
今回は楽天SPUのポイント倍率・獲得ポイントの上限が変更が発表されました。内容は以下になります。赤字に注目してください。
軽く流し読みしただけでも、獲得ポイント数の上限がガッツリと削られているのが分かります。
今回の改定を簡単にまとめると以下のようになります。
楽天SPUの改良点 | 楽天SPUの改悪点 |
---|---|
SPU倍率の合計が上がった | ポイント獲得上限が大幅に減少 |
通信関係のSPU倍率が上がった | 一部のSPU達成条件が困難に |
― | プレミアムカードの価値がなくなった |
一応、良くなった点はありますが、全体を通して見れば大改悪と言えるでしょう。
そして、今回の改定からは以下のような思惑が感じられます。
楽天モバイルと楽天Wi-Fiのユーザーを増やしたい。
楽天の通信サービスを利用するライトユーザーを囲いたい。その結果、ヘビーユーザーが犠牲になる改定(改悪)となってしまったように思えます。
今回は、そんな楽天SPUの詳細を、ヘビーユーザーではなくライトユーザーの視点で見ていきたいと思います。
楽天SPUの改定
楽天SPUの改定は2023年12月1日を予定されています。
楽天SPUの良くなった点について
楽天SPUの改良点 | 改良された内容 |
---|---|
SPU倍率の合計が上がった | SPUの合計がアップ 15.5倍⇒16.5倍 |
楽天の通信関係のSPU倍率が上がった | スマホやWi-FiのSPU倍率がアップした |
今回は大改悪となってしまいましたが改良点もあります。それが上記の2点。
これらを把握しておいた方が分かりやすいので確認しておきましょう
楽天SPUの合計が15.5倍から16.6倍に上昇
改定前の最大SPU倍率 | 改定後の最大SPU倍率 |
---|---|
15.5倍 | 16.5倍 |
楽天SPUの合計が15.5倍⇒16.5倍にアップしました。
ただ、楽天のスマホやWi-Fiの通信関係サービスを利用していないと恩威はありません。
楽天モバイルなどの通信関係のSPU倍率が上がりました
楽天通信関係SPUの内容 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
楽天モバイルの契約(Rakuten最高プラン)ダイヤモンド会員 | 3倍 | 4倍 |
楽天モバイルの契約(Rakuten最高プラン)ダイヤモンド会員以外 | 2倍 | 4倍 |
楽天モバイル(キャリア決済) | 0.5倍 | 2倍 |
Rakuten Turbo / 楽天ひかり | 1倍 | 2倍 |
「楽天モバイル」や「Rakuten Turbo / 楽天ひかり」など、スマホやWi-Fi利用のSPU倍率がアップしました。
楽天モバイルは、変更前はダイヤモンド会員は3倍。それ以外の会員は2倍でした。しかし、改定後は一律4倍となります。これは非常にありがたいです。
私は楽天モバイルユーザーですが、ダイヤモンド会員をキープするのが困難でした。今後は常に4倍なのは嬉しい変更です。
楽天モバイルのキャリア決済も0.5倍から2倍へ増加。
Wi-Fiの「Rakuten Turbo / 楽天ひかり」の利用も1倍から2倍へ上がっています。
「通信事業に力を入れたい」、「楽天モバイルやWi-Fiユーザーを増やしたい」
今回の改定からは、このような意思が伝わってきます。
楽天SPU改悪点!何が変わったのか?
楽天SPUの改悪点 | 主な内容 |
---|---|
ポイント獲得上限が大幅に減少 | ほぼ全てのSPUでポイント獲得上限が減少 |
一部のSPU達成条件が困難に | 楽天ブックスなどのSPU達成が困難に |
プレミアムカードの価値がなくなった | プレミアムカードの年会費回収が難しくなった |
次は改悪点を見ていきたいと思います。改悪点を簡単にまとめると3つに分けられます。
- ポイント獲得上限が大幅に減少
- 一部のSPU達成条件が困難に
- プレミアムカードの価値がなくなった
特に1と3の改悪が酷い。
それぞれの詳細を確認していきましょう。
楽天ポイント獲得上限が大幅に減少
SPUの内容 | 改定前 | 改定後 |
---|---|---|
楽天会員 通常ポイント | 上限なし | 上限なし |
楽天モバイル(最強プラン) | 7.000 | 2,000 |
楽天モバイルキャリア決済 | 5,000 | 1,000 |
Rakuten Turbo / 楽天ひかり | 5,000 | 1,000 |
楽天カード通常分 | 上限なし | 上限なし |
楽天カード特典分 | 5,000 | 1,000 |
楽天銀行+楽天カード | 5,000 | 1,000 |
楽天証券(投資信託) | 5,000 | 2,000 |
楽天証券(米国株) | 5,000 | 2,000 |
楽天ウォレット | 5,000 | 1,000 |
楽天トラベル | 5,000~15,000 | 1,000 |
楽天ブックス | 1,000 | 500 |
楽天Kobo | 1,000 | 500 |
Rakuten Pasha | 5,000 | 1,000 |
Rakuten Fashionアプリ | 5,000~15,000 | 1,000 |
楽天ビューティ | 5,000~15,000 | 500 |
冒頭でお伝えした通り、改定後は楽天ポイントの獲得上限が大幅に減少します。
いくら利用すれば上限に達してしまうのか?これはSPUによって違います。
楽天モバイルやWi-Fi関係は5万円で上限に達してしまいます。それ以外は10万円~上限に達することになります。
「楽天モバイル」と「Rakuten Turbo / 楽天ひかり」のポイント倍率を増やして上限を低めに設定。このことから、楽天モバイルや楽天のWi-Fiユーザーを増やしたい。ライト層を囲いたい。このような思惑を感じます。
実際に、楽天ライトユーザーの私は恩威を受けることになります。
楽天モバイルを使っているので、単純にSPU倍率が上がります。
そして、楽天で5万円を使うことは滅多にありません。そのため、上限を気にする必要はない。私のように恩威を受けるライトユーザーも多いのではないでしょうか。
一部のSPU達成条件が困難になった
改悪は楽天ブックスと楽天Koboの達成条件にも及んでいます。
楽天ブックスと楽天Koboの達成条件が1,000円以上購入から、3,000円以上購入に変更になりました。
個人的には楽天ブックスと楽天KoboのSPUは切り捨てです。
今まではお買い物マラソンに合わせて書籍を購入していましたが、3,000円以上となってしまい条件達成が困難となりました。
プレミアムカードの価値がなくなった
今回の改悪で一番打撃を受けたのは「楽天プレミアムカードのユーザー」になります。
楽天プレミアムカード会員の年会費は11,000円(税込)です。高いですね。しかし、「楽天市場でのポイント倍率がアップする」、「楽天証券の積立によるポイント還元」この2点が優れており、年間数十万円の利用で年会費が回収できました。
それどころか、損益分岐点を突破すると楽天プレミアムカードの方がお得になる事象が発生。そのため、ヘビーユーザーはこぞって楽天プレミアムカードを取得していました。
しかし、今後は厳しくなります。
- SPU倍率優遇の撤廃
- 獲得上限ポイントの削減
この2つの改悪により、年会費の回収が困難になります。
もちろん、上位カードの魅力はポイント還元だけではありません。しかし、楽天プレミアムカードを使用していた大半のユーザーはポイントを求めていたはず。楽天プレミアムカードの解約が続出することが予想されます。
- 楽天モバイルを普及させたい
- 楽天Wi-Fiを使ってほしい
- ライトユーザーを囲みたい
これらのために、ヘビーユーザーが犠牲になった形になりますね。
ヘビーユーザーが生まれない市場に魅力があるとは思えません。今後、楽天はどうなってしまうのでしょうか。
楽天SPUの変更後はいくら利用するとポイント獲得上限に達するのか
一番の関心は「いくらで上限に達するのか?」ですよね。
単純に、いくら利用したら獲得ポイントが上限に達するかを見ていきましょう。
SPUの内容 | ポイント倍率 | ポイント上限 | 上限達成金額 |
---|---|---|---|
楽天会員 通常ポイント | 1倍 | 上限なし | 上限なし |
楽天モバイル(最強プラン) | 4倍 | 2,000 | 5万円 |
楽天モバイルキャリア決済 | 2倍 | 1,000 | 5万円 |
Rakuten Turbo / 楽天ひかり | 2倍 | 1,000 | 5万円 |
楽天カード通常分 | 1倍 | 上限なし | 上限なし |
楽天カード特典分 | 1倍 | 1,000※ | 10万円 |
楽天銀行+楽天カード | 0.5倍 | 1,000 | 20万円 |
楽天証券(投資信託) | 0.5倍 | 2,000 | 40万円 |
楽天証券(米国株) | 0.5倍 | 2,000 | 40万円 |
楽天ウォレット | 0.5倍 | 1,000 | 20万円 |
楽天トラベル | 1倍 | 1,000 | 10万円 |
楽天ブックス | 0.5倍 | 500 | 10万円 |
楽天Kobo | 0.5倍 | 500 | 10万円 |
Rakuten Pasha | 0.5倍 | 1,000 | 20万円 |
Rakuten Fashionアプリ | 0.5倍 | 1,000 | 20万円 |
楽天ビューティ | 0.5倍 | 500 | 10万円 |
楽天モバイルとWi-Fi 関係は5万円で上限に
まず、「楽天会員 通常ポイント」は上限なし。これは当たり前ですね。
次は通信関係です。
- 楽天モバイルの使用
- 楽天モバイルキャリア決済
- Rakuten Turbo/楽天ひかり
スマホやWi-Fiの利用によるSPUです。
これらは50,000円で獲得上限ポイントに達します。
ポイント倍率に差はありますが、単純に5万円で獲得ポイントの上限に達してしまいます。
この5万円で上限に達してしまうことが足を引っ張ることになります。
他のSPUは上限が10万円からなので、できれば10万円まで上げてほしかったですね。お買い物マラソンで10万円近く使う人は多いはず。
楽天カード関係のSPUは10万円から上限に
こちらは楽天カード関係のSPUになります。
「楽天カード 通常分」は上限なしで変わらず。まあ、当然ですね。
一般カードとプレミアムカードの両方で獲得上限が下がっています。しかし、それ以上に厳しいのがプレミアムカードの特典分が廃止。これにより、プレミアムカードの元取りが厳しくなりました。
楽天プレミアムカードの価値が大幅に下がりましたね。
プレミアムカードを解約する人が続出することが予想されます。
残り2つは以下の金額で上限に達します。
- 楽天カード特典分:10万円
- 楽天銀行+楽天カード:20万円
10万なら、多くの方にとっては十分ではないでしょうか。
ただ、「楽天銀行+楽天カード」のポイント倍率が1倍から0.5倍に改悪されたのは地味に痛いですね。
楽天証券関係のSPUは20万円から上限に
こちらは投資関係のSPUです。ポイント倍率の変更なし。0.5倍です。
この3つのSPUは獲得上限を気にする必要はありません。
基本的に上限に達することはないでしょう。
- 楽天証券(投資信託):40万円
- 楽天証券(米国株式):40万円
- 楽天ウォレット:20万円
このように、20万円の利用でようやく獲得上限に達します。
改悪と言っても、我々のような一般利用者に影響はないと言えますね。
楽天サービス関係のSPUは10万円で上限に
こちらは楽天のサービス関係のSPUです。
- 楽天トラベル:10万
- 楽天ブックス:10万
- 楽天kobo:10万
- Rakuten Pasha:20万
- Rakuten Fashinアプリ:20万
- 楽天ビューティ:10万
改定後は100,000円で獲得上限ポイントに達します。
ここで痛いのは楽天トラベルの「獲得上限ポイント」の変更ですね。ランク別から一律1,000ポイントに変更となりました。私個人としては十分ですが、今まで大量にポイントを獲得していた方にとっては大きな改悪となりました。
楽天モバイルと楽天Wi-Fiを普及させたい模様
- 楽天モバイル(スマホ)
- 楽天ひかり(Wi-Fi)
- Rakuten Turbo(Wi-Fi)
楽天はこれらの通信事業に力を入れたいようです。
今回はそのためのSPU改定でしょう。
(単純にポイント還元する余裕が無いという事情もあるでしょうが)
SPU改悪が発表されましたが、ライトユーザーの私は楽天市場と楽天モバイルの利用は継続します。
先日、栃木県の湯西川温泉に行った時の一コマですが、山奥にもかかわらず楽天モバイルはしっかりと繋がってくれました。
(ホテル湯西川の宿泊ブログ)
プラチナバンドの割り当ても発表されたので、今後はさらなる安定が期待できます。
Rakuten最強プラン | 料金 |
---|---|
3GBまで | 980円(税込1,078円) |
3GB以上~20GBまで | 1,980円(税込2,178円) |
20GB以上~無制限 | 2,980円(税込3,278円) |
電話は楽天リンクアプリを利用して無料で通話しています。
ごく稀に通話が安定しないことがあり、そのときだけ普通電話を使用。
料金も安く、デザリング機器としても優秀。楽天モバイルが気になっているライトユーザーにはオススメです。
楽天のWi-Fiも気になっています。
回線工事が必要な「楽天ひかり」、コンセントに挿すだけで利用できる「Rakuten Turbo」があります。前者の方が安定性は高いのでしょうが、「Rakuten Turbo」の実力がどの程度なのか興味がありますね。
プラン | 楽天ひかり | Rakuten Turbo |
---|---|---|
ファミリープラン(戸建) | 5,280円 | 4,840円 |
マンションプラン(集合住宅) | 4,180円 | 同上 |
1年目はキャンペーンの適用で、どちらも安く利用できるようです。
「Rakuten Turbo」は月額料金以外に機器の購入が必要だとか。いつかレビューできればと思っています。
楽天SPU改悪のまとめ!楽天モバイルの普及なるか!
楽天SPUの改良点 | 楽天SPUの改悪点 |
---|---|
SPU倍率の合計が上がった | ポイント獲得上限が大幅に減少 |
通信関係のSPU倍率が上がった | 1部のSPU達成条件が困難に |
― | プレミアムカードの価値がなくなった |
楽天SPUの改良点 | 改良された内容 |
---|---|
SPU倍率の合計が上がった | SPUの合計がアップ 15.5倍⇒16.5倍 |
楽天の通信関係のSPU倍率が上がった | スマホやWi-FiのSPU倍率がアップした |
楽天SPUの改悪点 | 主な内容 |
---|---|
ポイント獲得上限が大幅に減少 | ほぼ全てのSPUでポイント獲得上限が減少 |
一部のSPU達成条件が困難に | 楽天ブックスなどのSPU達成が困難に |
プレミアムカードの価値がなくなった | プレミアムカードの年会費回収が難しくなった |
要点を抜粋しただけでも、大改悪となってしまったことが分かります。
特に楽天プレミアムカードを所有していたヘビーユーザーが離れていく懸念があります。今後、楽天はどうなってしまうのでしょうか。
楽天通信関係SPUの内容 | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
楽天モバイルの契約(Rakuten最高プラン)ダイヤモンド会員 | 3倍 | 4倍 |
楽天モバイルの契約(Rakuten最高プラン)ダイヤモンド会員以外 | 2倍 | 4倍 |
楽天モバイル(キャリア決済) | 0.5倍 | 2倍 |
Rakuten Turbo / 楽天ひかり | 1倍 | 2倍 |
唯一の好材料は通信系のSPUが上がったことです。
「楽天モバイルとWi-Fiを普及させたい」そんな楽天の思惑通りになるでしょうか?
個人的には楽天には倒れてほしくありません。楽天市場と楽天モバイルの利用を継続しつつ、楽天グループの今後に注目していきたいです。
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