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業務スーパー「冷凍ザリガニ」おいしい?まずい?食べ方や味を実食レビュー!

業務スーパーの冷凍ザリガニ(マーラー味)のパッケージを上から撮影。赤いザリガニのイラストと「麻辣小龍蝦」の文字が目立つデザイン。

業務スーパーに「冷凍ザリガニ」があるのを知っていますか?店頭で見かけて気になっている方もいるはず。

いかにも業務スーパーのゲテモノ枠という感じですよね。

興味はあるけど、中身が見えないし、価格も地味に高め。そんなちょっと勇気がいる商品を調査するのは、私の役目。というわけで、今回は思い切ってチャレンジしてみました!

業務スーパー「冷凍ザリガニ」とは?

業務スーパーの冷凍ザリガニ(マーラー味)の外箱。黒地に赤と金のパッケージデザインで、ザリガニと中華風の建物が描かれている。

この「冷凍ザリガニ」は、中国で一般的に食べられている麻辣(マーラー)味のザリガニ料理を再現したもの。

“麻辣”とは、中国料理でよく使われる花椒(ホアジャオ)のしびれる辛さ(麻)と、唐辛子の辛み(辣)を組み合わせた味付けのことです。

マーラー味のザリガニ料理。唐辛子と山椒がたっぷり入ったスパイシーなスープに、真っ赤なザリガニが盛り付けられている。

ピリッとした刺激の中に、独特の香りと旨みが広がるのが特徴。四川料理などでは定番の味で、日本でも「マーラータン」「マーラー鍋」として知られることがあります。

中国風のザリガニ料理。殻をむいたザリガニの身に白ごまや香菜を散らした彩り豊かな一皿。

実はザリガニは現地では屋台や居酒屋で人気の定番メニューらしく、アメリカやヨーロッパでも「クレーフィッシュ(Crayfish)」として広く食べられているそうです。

つまり日本ではゲテモノ扱いでも、海外では普通の食材なんですね。では、その実態を確かめていきましょう。

解凍・調理方法|流水解凍からフライパン調理まで

業務スーパーの冷凍ザリガニの中身。凍ったザリガニと、別袋の麻辣ソースが入っている。

パッケージを開けると、ザリガニ本体と調味液のパックが入っています。

ザリガニは氷漬けの状態で、カチカチに凍っています。ちなみに袋から出すと生臭い香りが。

解凍方法について

氷漬け状態の冷凍ザリガニを皿に出したところ。真っ赤なザリガニが氷の中にぎっしり並んでいる。

パッケージ裏の説明では、冷蔵解凍・流水解凍・電子レンジ加熱の3通りが指定されています。しかし、実際に見ると氷の塊になっており、冷蔵解凍ではかなり時間がかかりそうです。

冷凍ザリガニを流水で解凍している様子。ザルに乗せたまま水をかけて溶かしている。

そこで今回は、流水解凍を選択。

表面に水を当てると、みるみるうちに氷が溶けていきます。電子レンジを使う必要はなく、しっかり解凍できました。

解凍後の冷凍ザリガニを皿に並べた状態。鮮やかな赤色で見た目のインパクトが強い。

氷の眠りから目覚めたザリガニたちを皿に並べてみると・・・そこに現れたのは、まさにレッドモンスター軍団!

見た目のインパクトは強烈ですが、ここまではまだ下ごしらえ段階。このあと、フライパンで香ばしく炒めていきます。

調理方法について

フライパンに並べた冷凍ザリガニ。中火で温めながら加熱を始めるところ。

パッケージには「ごま油またはサラダ油で炒める」と書かれていましたが、今回はごま油を使用しました。香りづけにもぴったりです。

中火で温めながらザリガニを投入。

最初は水分が多く、軽く生臭さを感じますが、加熱を続けるうちに水分が飛び、匂いもほとんど消えます。

付属の麻辣ソースを加えたザリガニ。とろみのある赤いソースが全体に絡んでいる。

水気が減ってきたところで、付属の麻辣(マーラー)調味液を加えます。

とろみのある赤いソースがザリガニ全体に絡み、10分ほど炒めるとツヤツヤとした照りが出て、見た目にも濃厚な仕上がりににんにくとは違う、独特の中華スパイスの香りが広がります。

炒め終わったザリガニ。ソースが煮詰まってツヤが出ており、濃厚な見た目に仕上がっている。

最後に全体を軽く混ぜ合わせれば完成。

実食レビュー|食べ方・味・食感・辛さについて

炒め終えた冷凍ザリガニを皿に盛り付けた状態。麻辣ソースの照りが出て、真っ赤な色合いが際立っている。

お皿に盛り付けるとなかなかの迫力!みんなでワイワイ食べるのも良さそうです。

食べ方|殻の向き方と食べられる部分

ザリガニの頭と胴体をねじって外す様子。手でしっかり持って殻を取り外しているところ。

食べ方は、カニやエビと同じく“殻を剥いて中の身を食べる”スタイル。

頭と胴体の境目をひねって殻を外す瞬間。殻が意外と簡単に外れる様子。

パッケージには「頭と腹を持ち、ねじりながら頭を取り外す」と書かれていました。

最初は少し抵抗がありますが、実際にやってみると意外とスルッと外れます。殻は硬すぎず、頭と胴体の間をねじるようにすると簡単に分離できます。

剥いたザリガニの身。中から白く柔らかい肉が現れ、黄色いみそが付着している。

身に付着している黄色い部分は、いわゆるカニみそならぬザリガニみそ?略して「ザリみそ」といった感じでしょうか?

ザリガニの頭部の中身。黄色い味噌のような部分が確認できる。

「ザリみそ」の食感はなめらかですが苦味があります。苦手な方は、身だけを食べるのがおすすめです。

味・食感・辛さについて

殻を外したあとのザリガニの尾の身。プリッとした白身とみその部分がよく見える。

一口食べてみると、見た目の派手さとは裏腹に意外とクセが少ない味わい。プリッとまではいかないものの、柔らかくて食べやすい食感。全然普通に食べられます

安心したような、拍子抜けしたような感じでした。

むねぞう
むねぞう

味の印象は「エビとカニの中間」。

箸でつまんだザリガニの身。赤い殻と白身のコントラストが際立っている。

香りや旨味はエビ寄りで、ほぐれ方はカニに近い感じ。麻辣ソースが絡んでいるものの、身自体の辛さは控えめです。

「激辛!」というよりも、花椒の香りがほんのり残る程度。お子さんでも食べられるぐらいのピリ辛レベルでした。

※ただし、タレ自体は辛いです。指に付着したタレは辛いので注意

可食部の量について

ザリガニの身を計量している様子。1尾分の可食部は約5グラムとわかる。

1匹あたり食べられる部分はごくわずか。身の重量を測ってみたところ、1匹あたり約5〜7グラム程度でした。

パッケージには「内容量420g(うち本体350g)」と書かれていますが、実際に食べられる量は全体の3分の1以下(およそ100g前後)と考えるのが妥当です。

ザリガニのハサミ部分を手に持った様子。赤い殻の中にわずかな白い身が見える。食べられる部分は少量。

爪の中はほとんど空洞で、食べられるのは尾の部分だけ。見た目のボリュームに対して、可食部はかなり少なめです。

エビ代わりのトッピングとしても◎

カップラーメンにザリガニの身をトッピングした様子。見た目はエビのようでインパクトがある。

味や香りがエビに近いため、トッピング素材としては意外に優秀。

試しにカップ麺に数匹の身を入れてみたところ、赤い身がスープに映えて見た目も華やか。味も邪魔せず、ほんのり海鮮の旨みがプラスされました。

「エビの代わり」として使えば、ちょっとしたアクセントに。ちょっと贅沢な使い方ですが、炒飯やラーメンなどのトッピングにも使えますね。

アレンジ実践①|ザリガニ炒飯を作ってみた

ザリガニの身を使った炒飯。赤い身と卵、ネギが混ざり、色鮮やかに仕上がっている。

せっかくだからザリガニを使って何かできないかと考えて、炒飯を作ってみました。イメージはエビ炒飯。

具材や味付けはお好みでOK。エビをザリガニに置き換えるだけで、ザリガニ炒飯の完成です。

スプーンで持ち上げたザリガニ炒飯。プリッとした赤い身とふんわり卵が見える。

食べてみると、これは美味しい。ザリガニ特有のやわらかい食感が、良いアクセントになっています。

アレンジ実践②|殻で出汁を取ってラーメンに再利用

ザリガニの殻を鍋で煮出している様子。赤い殻からじんわりと旨みが出て、スープが色づいている。

せっかくのザリガニなので、とことん楽しみたいと思い、殻で出汁を取ってみました。

これはパッケージには書かれていない、完全に私のオリジナルです。

煮出した後のザリガニ出汁。スープ全体がオレンジ色に染まり、濃厚な香りを感じさせる。

麻辣の味がしっかり染みていることもあって、意外といい出汁が取れました。スープや鍋のベースにも使えそう。

ザリガニ出汁を使ったラーメンのスープ。レンゲに具材をのせたアップで、ほんのり赤みのある澄んだ醤油スープが印象的。

今回はこの出汁を使ってラーメンを作ってみました。味付けはシンプルに醤油と酒を少し加えただけですが、これがなかなか美味しい。

ザリガニの旨みがほどよく出て、少しピリッとした香りが残るスープになりました。お店で「ザリガニラーメン」なんて出したら、話題を呼びそうですね。

動画で見る|冷凍ザリガニの実食&アレンジ調理

写真では伝わらない異様な雰囲気は、動画でこそ分かります。

氷漬けから目覚めるザリガニ軍団、皿の上に整列する真っ赤なレッドモンスター、そしてそれを食す様子。

解凍から実食まで、ザリガニという食材のリアルをそのまま映像に収めています。

商品情報|価格・内容量・原産国・栄養成分

商品名冷凍ザリガニ(マーラー味)
内容量420g(ザリガニ350g+調味液70g)
価格税込847.80円(購入時)
原産国中国
輸入者株式会社 神戸物産
栄養成分(1箱あたり/推定値)
エネルギー:251kcal
たんぱく質:17.1g
脂質:14.6g
炭水化物:13.0g
食塩相当量:8.0g
原材料ザリガニ(※一部にえびを含む)、
植物油脂、唐辛子調味料、豆板醤、砂糖、
塩漬け唐辛子、しょうゆ、牛脂、にんにく、しょうが、
鶏がらスープ、食塩、チキンエキス、米酢、八角粉末、
酒精、山椒粉末/調味料(アミノ酸等)、
着色料(カラメル、パプリカ色素)、増粘剤(加工デンプン)

アレルギー物質
小麦・えび・牛肉・大豆・鶏肉
保存方法−18℃以下で保存

まとめ|おいしい?まずい?ザリガニはネタ枠?

業務スーパーの冷凍ザリガニ(マーラー味)のパッケージを上から撮影。赤いザリガニのイラストと「麻辣小龍蝦」の文字が目立つデザイン。

味やコスパで言えばエビの下位互換である。

決して味は悪くない。それどころか調理次第で美味しく食べられる。しかし、小エビが安く買えるので食材としておススメとは言えない。

エビに似てるならエビでよい。

むねぞう
むねぞう

おすすめ度:★☆☆☆☆
ネタ度:★★★★★

でも、ザリガニというインパクトは唯一無二である。みんなでワイワイ食べるには面白い商品だと思います。

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